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男って偉そう〜を表す英語

先日、複数の英単語をくっつけた合成語の話(workationなど)をしましたが、今回もそれに関連した話をひとつ。 mansplaining マンスプレイニング。この言葉、かなり前から結構Twitterで目にします。男性が上から目線で女性に対してうんちくを傾けたり説教をしたりして、bossy (偉そうな・bossから来ている形容詞)な態度をとること。 man (男性) + explain (説明する) の合成語です。mansplainだと「mansplainする」という動詞、ingがつくと「mansplainすること」という名詞扱いになりますね。下記のように使います。 Stop mansplaining me. (男性に対して)偉そうに説教するのやめて。 また、少し前、twitterで超話題になった、ポテサラ問題。小さい子供がいるママがスーパーでポテトサラダを手に取ったら、高齢の男性が「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と説教したという話。この話題に関する英語の記事にmansplainingが使われています。 Mom’s tweet about potato salad mansplaining draws huge response from women in Japan – The Mainichi 『あるママが男性目線のポテサラ説教についてツイートしたところ、日本女性から大きな反響を呼んだ』 みたいな意味でしょうか。 manspreading マンスプレディング。これも、似たような造語ですね。こちらは man (男性) + spread (がばっと開く、広げる) 公共の場所の椅子や公共交通機関で、男性が他の人のことを気にせずに大股を開いて座っていることをいいます。 I hate when a guy is manspreading on the train. 男の人が電車でがばっと足開いて座ってるのイヤ。 こちらも結構前から使われているようで、twitterで、東京など都会の地下鉄での風景として在日外国人たちがtweetしているのをたまに見かけます。 じゃあ女性は足広げて座らないの?––– という議論はやっぱりあるようですね…。調べると色々出てきましたが、その話はここでは長くなりそうなのでやめときましょう。

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ワーケーションって日本人が作ったの?

ワーケーション、workation、ちょっと前に政府がGo To トラベルキャンペーンとからめて大々的に発表していましたね。(NHKニュース) このワーケーションという言葉をめぐって、Twitterでは“日本人が勝手に作り上げた和製英語だ”、“Go to travel同様政府が作ったしょぼいキャッチフレーズ”という投稿が拡散してしまいました。 Workation、結構前から存在する言葉なんです このワーケーション、ご存知のようにworkとvacationをくっつけた造語で、さすがに発表されてからしばらくたっているので知っている人も多いと思いますが、実はこの言葉はかなり前から存在して、私自身、何年も前から英語圏の人が使っているのを目にしています。(もちろん、workationという単語を今回聞くまで知らかなかったという英語圏の人もいました) パソコンひとつで仕事ができるIT業界の人達がタイやインドネシアなどに何ヶ月か滞在しつつ仕事する、みたいなシチュエーションで使われています。似た状況を表すdigital nomad(デジタルノマド、デジタル遊牧民)という言葉もあり、どちらもれっきとした英語圏発祥の言葉です。 2つの英単語をくっつけて新しい単語を作るのは日本人の得意技のように思えますが、実は本家本元の英語圏でもこういった造語(portmanteau・ポートマントウというらしいです)はたくさん存在していて、そのうちのほとんどはスラングとして知られています。 普通に日本でも日常使っている単語として、 brunch = breakfast + lunch motel = motor + hotel cosplay = costume + play 最近できた単語では Brexit = Britain + exit “ある土地で話されている独特の英語”という意味で Singlish = Singaporean + English Spanglish = Spanish + English Chinglish = Chinese + English 当然、上記ほどメジャーじゃないですがJapanglishもありますね…。 ネットやTwitterまわりでも造語はあります。 netizen = internet + citizen (ネット住民) twitterverse = twitter + universe (twitterの世界、twitter中すべて、twitter中の人々) tweeple, tweeps = twitter + people, twitter + peeps (twitterユーザーのこと。peepsはpeopleのスラング) このように言葉は生き物です。「日本人がまた変な英語作って!」なんてガミガミせず、もっと気楽に構えたらどうでしょうか。カラオケ(karaoke = 空のオーケストラ)なんて日本人が作ったぶっ飛んだ言葉も今や英語になってますからね。

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トラベルとトラブルの発音は別に似てない

Go To トラベルキャンペーンが非難を浴びているなか、「こんなキャンペーンGo To トラブルだ!」と言っている人がたくさんいますね。日本人ならすぐに思いつく、いわゆるおやじギャグ系のダジャレです(笑) それに関連して、Twitterでは日本人の間でトラベル(travel)とトラブル(trouble)の発音が似ているからまぎらわしい、とか、挙句の果てにはtravelとtroubleの語源は同じだった、とか、はたまたtroubleと発音が似ていて混乱を招くからネイティブスピーカーはtravelという単語を避けて別の単語(tripなど)を使う…などのツイートが飛び交っていました。 上記は全部デマです。 両者の語源は同じでもないし(調べましたし、複数の英語圏の人からも同じではないと回答もらいました)、普通にtravelという単語は使われています(よかったら前回の投稿を見てください)。 ネイティブにとってはtravelとtroubleは全く別の発音 Twitterで日本人の方が言っているのを見る限り、両者の発音の違いはみなさん“ヴェル”と“ブル”の違いだと思っている人が多い印象です。 確かに“v”と“b”の違いはあります。ただし、travelを“トラヴェル”とはあまり言いませんね(少なくともアメリカ英語では)。実際にどう言うか無理に書くと travel→“トゥラヴォ”また、trouble→“トゥラボ” “v”と“b”も判別において大事ですが… “ラ”の音もだいじ カタカナでは表せないですが、“r”の後の母音“ア”の音が別物です。 travelのrの後の“ア(æ)”は、“ア”と“エ”の間の音で、口を思い切り左右に引っ張って言います。若干音は長め。名古屋人の“みゃあ”の音が近いとよく言われます(笑)–––例:land, campなど troubleのrの後の“ア(ʌ)”は、そんなに口は大きく開けず(かといって小さくもなく)、短く「ア」と言います。少し“オ”の音が入った、“ア”です。–––例:love, cupなど ちなみに、Web上、Wikitionaryでの発音サンプルは下記のとおりで、日本人には判別難しいですが、ネイティブスピーカーには普通に違いはわかります。 travel (trˈæv(ə)l) trouble (trˈʌbl) 今回の「Go To トラブル」というダジャレを聞いて、日本在住の英語圏の人は「おもしろい!」と意外そうにうけていました。発音やつづりが違うからそういうダジャレすら思いつかなかったんでしょうね。 「それを思いつくのはカタカナイングリッシュだからだね」「トラベルとトラブルとカタカナで書かれるとむしろどちらかわからない」というような英語圏の人のツイートも目にしました。 参考:発音チェックサイト FORVOhowjsayHow To Pronounce

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Go To Travel が文法的にどうとか…

鳴り物入りで始まった、政府肝いりのGo To トラベルキャンペーン。Twitterを見ていると、go to travelという言い方が正しいか正しくないか、結構な人が意見を交わし合っているのを見ました。文法的に正しくないという人、割と多かったかな。 私の考えをここで言うと、文法は別に間違ってはいないと思います。確かにgo toの後は場所が来ますが、この場合は go+to不定詞 go to see the doctorgo to see a movieなどと同じ用法。なので、 go to eatも正しいです。(Go To Eatキャンペーンも存在し、こちらも正しい正しくないと議論してるのを見ました)外食するなら、outを入れてgo out to eatのほうがいいですが、例えば会社にいて、社員食堂に行って昼ごはん食べよう、と同僚に言うときなどは“Let’s go to eat.”などと言ったりします。 さて、travelに話を戻しましょう。 go to travelは文法は合ってるけど、やっぱりヘンな言い回しです。あまりこのように使われているのを聞いたことがないです。なぜかというと、“travel”はすでにある場所からある場所に移動する、“go”の意味が含まれているから。なので、 “旅行に行くために行く” みたいな重複の意味になってしまいます。 Travelは旅行だけじゃない travelは、旅行(名詞)、旅行する(動詞)という意味なのは普通に知られていますけど、単に“動き回る”、のような意味で使われることもあります。例として、こないだアメリカ人の友達とLINEでチャットしているとき、彼女が使った表現をご紹介しましょう。 彼女がもうすぐ日本を離れるとメッセージを送ってきたので、それなら会いに行くよ、と私は返信しました。割と近くに住んでいたので、週末さくっと会いに行こうと思ったのです。 ところが彼女は引っ越してしまっていたようで、そこは私の住んでいるところから車で2時間くらいかかると判明。こんな状況下、遠出はできないから会いに行けないと、私は下記のように伝えました。 I still avoid going too far so oh well. まだあまり遠くには行かないようにしてるから、まあしょうがないね。(oh wellはしょうがないね、みたいな意味) すると彼女が Yeah, it’s still best not to travel so much. そうだね、まだあまり動き回らないのが一番(移動しすぎないほうがいいね)。 と返信してきました。travel so muchってネイティブならではの表現だなぁと地味に関心しました。そこには“旅行”の意味はなく、あくまでも私の感覚の中での話ですが、この3語に“動き回る”、“長い距離移動する”、“頻繁に移動する”の全部が集約されてるんですよね。言われればそうそう!と思うのですが、自分からはこのシチュエーションでこの表現、出てきませんでした! とここまで書いて、似たようなことを解説している記事がありました↓ GoToトラベルは文法ミス?「日本語の一員といえる」 記事内の内容にひとつ反論?が。Go to〜だと命令形になり命令されているようにも聞こえてしまう、と書かれていますが、いや、それはないかな。英語の広告などのキャッチコピーは命令形多いですよ。そのほうがダイレクトに伝わるし、誰も命令されてるって思わないと思いますよ。

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Bokehはボカちゃう、ボケやで

先日、Appleの技術者・開発者向けのイベントWWDCがありました。日本ではいつも午前2時くらいに始まる真夜中〜朝方のイベント。そんなわけで、ここのところ見ていないし、録画もまだ見てないのですが、そういえば1年半くらい前に生で見ていたときのことを思い出しました。 iPhoneのカメラの説明のところで、プレゼン担当者が“ボカ”を連発するんですよね。なんなの“ボカ”って。 しばらく経って、“ボケ”のことだとわかりました!ぼかす、のボケです。 英語ではbokehまたはbokeとつづり、れっきとした日本語由来のカメラ用語で、写真用語でぼかしのエフェクトのこと、と辞書にも書かれています。 a blurred (= not clear) effect used in photography https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/bokeh blurはぼけてはっきりしないものとか、ぼかすいう意味の英語で、Photoshopのフィルタメニューの“ぼかし”は英語版では“Blur”となっています。 Twitterで私が文句を言っていたら、「Bokehはどう読んでいいかわからない人も、Bokéだったら確実にボケと読んでくれるだろう」と助言してくれた人がいました。 たしかに、ポケモンもPokémonとeの上にアクセント記号が付いてたしね。 関連の単語 bokeh …ボケ(写真用語)blur …ぼかし、ぼけているもの、ぼかすblurry …ぼけている状態 例:The picture is blurry.

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アメリカ人も知らなかった?Juneteenth

先日、Juneteenthについての投稿で、“6/20までJuneteenthという単語はもちろん、何なのか聞いたことがなかった”ということを書きました。どうやら、アメリカ国内でも知らなかったという人がたくさんいるようなのです。Twitterで、 How long ago did you find out about Juneteenth? Juneteenthを知ったのってどのくらい前? と、黒人以外の人にたずねている人がいました。その問いに多くの人がコメント。その回答の多くはなんと、私と同じようなレベル、とは言い過ぎかもしれないけど、結構知らない人がいるんです。もちろん知ってたって人もいましたよ。 知らなかった人の回答 2〜3年前に知った。 今年になって知った。 先月になって知った。 2〜3週間前に知った(←これが結構多い印象今回のBLMムーブメント以後ですね) 何年か前に知った。 30歳を過ぎるまで知らなかった。 50代で自分は物知りのつもりだが、最近まで知らなかった。 60代だが、最近まで知らなかった。 当然ですが、アメリカ人であろう人の回答です 中には2〜3日前まで知らなかったとか、単語さえ聞いたことがなかったという人も。ほぼすべての人が知らなかったことが恥ずかしいとのことでした。知らなかった理由で一番多いのが、学校で教わらなかった。大学で初めて習った。極端な人は、大学の歴史の授業でも教わらなかったとのこと。 知っていたという人の回答 10年ほど前、20年ほど前に知った。 30年ほど前。テキサス州の学校の歴史の授業で習った。 幼稚園、小学1年生のとき。学校が休みだったから。 小学3〜4年生のとき。本で読んだ。 子供のころ。街でお祝いがあったから。 やっぱり知っている人は学校で習うのですね。後は住んでいる街で行事があるかどうか。その州でJuneteenthが祝日になっているかどうか(現在、Juneteenth、奴隷解放記念日は国の祝日ではない)。 国の祝日だったらもっと早くに知っていただろうと言っている人は多かったです。日本では祝日というとほぼ国全体で休みなのであまり意識はしてませんでしたが、そう考えると、祝日って大事ですね。 あとは、学校で教わらなかったということに対して、そもそも教科書に載っていないから先生も教えようがないという意見がありました。そのとおりですね。 消された歴史? 教科書に載っていないということに対して、ある人種からの視点(今回の場合は白人の視点)で書いた教科書が長く流通していて、つまりは消された歴史があるということだ、という議論にも発展していました。見る視点で全く中身が異なりますからね。 少なくとも日本では問題にはされてきましたが、日本でも歴史教科書問題というのがずっと前からあります。そもそも歴史を要約して本にするということに無理があるのかなとずっと思ってきましたが…。考えさせられます。

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6月19日、Juneteenth

日本時間6月20日の朝。起きてすぐTwitterのタイムラインを見てみると、 #Juneteenth#HappyJuneteenth#Juneteenth2020 などのハッシュタグを多く見ました。しかもアイコン付きです。Happyが付いているのでお祝いをしているのだなとは思いましたが、見かけない単語だったので早速調べてみました。 Juneとnineteenth 6月のJuneと19日のnineteenthの合成語らしく、なるほど、どおりでアメリカの現地時間6月19日にこれらのハッシュタグがあふれているわけか。さらに調べると… Juneteenthとは、アメリカの奴隷解放記念日のこと。読み方はジュンティーンスだそうです。その他Emancipation Dayとも言うらしいです。あぁ、今朝ニュースで八村選手が練り歩いていたのを見たな、そういえば。 このJuneteenthはリンカーン大統領が奴隷解放宣言を出した日ではなく、それから2年ほど後の1865年6月19日に、(南北戦争の)北軍の将軍がテキサス州に来て奴隷の解放を告げた日だそうです。 宣言から2年経ってるのに…?とちょっと意外でしたが、今現在47の州と首都ワシントンDCで6月19日は祝日となっているそうで、パーティをしたり家族や友達と集まったりするそうです。ちなみに国の祝日ではないみたいです。 実は私は今までこのJuneteenthという言葉を聞いたことがありませんでした。ちょうど6月にアメリカにいたことがない、アフリカ系アメリカ人の仲のいい友達がいなかったというせいもあるのかもしれない。あるいは今年は特に、Juneteenthが他の人種の人たちも取り上げているのかもしれない。 今日もひとつ、SNSで物知りになりました。 関連の英語emancipation …解放Emancipation Proclamation …奴隷解放宣言(proclamationは宣言) 参考にした記事What to know about Juneteenth and why people are talking about it now

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Black Lives, Asian Lives, All Lives Matter

最近アメリカで、黒人男性が白人警官に殺されるという痛ましい事件がまた起こってしまいました。そしてアメリカではデモから始まって暴動が起きています(暴動に参加している人達、それを主導している団体に関しては諸説ありますがこのブログでは割愛します)。 SNSでも世界中の人が今回に事件をきっかけにハッシュタグを添えて抗議しています。黒人が白人(白人警官)によって暴行される、殺されるという事件があると必ず見られるようになっているハッシュタグです。(詳しくはこちら) #blacklivesmatter (Black lives matter) ※「黒人の命を大切にしろ」のような意味。この英語の解説については欄外(下部)を参照してください。 SNSでは後から「じゃあアジア人の命は?ラティーノは?ムスリムは?」と言い出す人が出てきます。実際新型コロナ流行の初期、アジア人がかなり人種差別されており、「コロナ!」などと言われ暴行された事件が発生したこともあり、 #alllivesmatter (All lives matter)#asianlivesmatter (Asian lives matter) というハッシュタグもときどき見かけます。確かにそうなのですが、あくまでも今回のムーブメントのきっかけはミネソタで黒人男性が白人警官に殺された事件であり、拡張して◯◯ lives matterは今回は控えよう、抗議の意図が伝わらないと言っている人が多い印象です。 黒人に対する差別、アジア人に対する差別 では、日ごろ差別されているアジア系移民は#blacklivesmatterについてどう思っているのか。とSNSをながめているうち、興味深いスレッドに出会いました。アジア系移民の若者が、自分たちの両親や祖父母に#blacklivesmatterの説明をするのがとても難しい、いつもけんかになってしまう、と言っているのです。 だいたいが、両親、祖父母による「なんで黒人の人種差別ばかり取り上げるの?私達は無一文で移民して努力して今の生活を築いた。彼らも努力すればいい」みたいな論調になってしまうらしいのです。日本人である私達も、「確かにそうだよ」と同調するかもしれません。でもそうシンプルではないということが下記のリンク先を読めばわかります。アジア系アメリカ人とカナダ人の若者が自分たちの両親や祖父母に対してわかりやすく#blacklivesmatterについて説明している手紙の日本語訳です。 Letter for Black Lives (手紙) お母さん、お父さん、おじさん、おばさん、おじいちゃん、おばあちゃんへ。私達にとっても「黒人の人達の命は大切」です by @LettersForBL アジア人は街を歩いていても警官から射殺される危険はないけど、黒人は黒人というだけでその危険がある。 というのは衝撃です。私の知り合いの黒人のあの人も、この人も、少なからずそう感じているのか、と思うと非常にショックです。みんな日本に来ればいいのに、とまで思いました…。 日本にいると見えにくいですが、日本の外に出ると人種差別について考えされられることが多々あります。それぞれの人種、民族の歴史と深く関わっていて、英語でSNSを使うとその一端を垣間見ることができます。 世界からすべてのレイシズムがなくなりますように。心から願ってやみません。 ※解説 Black lives matter…文章としてピンとこない人のために説明すると––– livesは“life”(命)の複数形で、名詞です。ライブズと読みます。居住するという意味の動詞“live”の三人称単数形のリブズではありません。 次のmatter。日本語に訳しにくい単語ですが、(主に物事が)問題となる、重要である、重要な要素である。もうちょっとわかりやすく言うと、大切にされなければならない、という意味の動詞です。例えば、 It doesn’t matter …そんなことどうでもいいよ(それは大したことではない)Quality matters more than quantity …量より質(質は量よりも重要な要素である) なので、Black lives (黒人の命は) matter (大切にされなければならない)という意味となります。

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Stay Homeでパンを焼く

最近、日本でも#StayHomeや#StayAtHomeはすっかりおなじみのハッシュタグになってしまいました。いつまでこの状態が続くのでしょうかね…。 ずっと家にいる生活が長くなってくると、人間なにか作りたくなるんでしょうか。少し前から私のSNSのタイムラインでも、家で焼いたパウンドケーキ、クッキー、パンの写真を目にすることが多くなりました。そういえば、小麦粉は普段より売れているとか。 在宅勤務なのにそんな時間あるの? 私は以前から基本的に在宅勤務なので、こんな状況下でも、ありがたいことに今のところ変わらず仕事をさせていただいています。在宅勤務になった人たちも場所が変わっただけでさぞかし忙しいんだろうなと思っていましたが、結構パンなんかを焼いているんですね。私はとうていパンを焼く時間なんてないのに不思議だなぁと思い、なんとなくTwitterでつぶやいてみました。 My life hasn’t changed much because I usually work from home. Then I look at social media, a question came up. Even if you are at home, you still have to work, right? How can people have time to make cake, bread, watch movies and stuff? @akikohayashi そしたら、何人かの人が、通勤時間がないからその分の時間でパンを焼いたりしているのでは?自分はそうだ、という回答してくれました。 なるほど。そうなんだ〜、とへらへら返事をしていたのですが、その後、深刻な内容の返信も…。 –––失業した、という人からです。2人のニューヨーク在住の方(日本人ではない人)でした。仕事がないから空いた時間を使って何でもいいからやっている、と。何もしてないと不安ですよね…。 その返信ツイートをみて、「ああ、なんて私は思いやりがないツイートをしてしまったんだ」と思いましたが、返信をくれたうちのひとり(フォロー外からの人でした)に休業や失業の補償はどうなっているのか興味があったので聞いてみました。 Are you going to get unemployment benefits? @akikohayashi その人は親切に詳しく説明してくれました。当面8月いっぱいまで仕事がなく、失業中はニューヨーク州の失業手当300ドルが毎週支給され、7月いっぱいまでは特別にボーナス手当としてさらに毎週600ドルが上乗せされる、とのことでした。 手厚いですね。アメリカ(それもニューヨーク)とデフレの日本ではそもそも生活コストが違いますが、それでもうらやましい。 なんとなくつぶやいたTweetへ、こんな深刻な内容の返信をもらってちょっと反省しています…。でもそのおかげで、マスコミ経由ではなく、遠く離れた国で実際に人々がどうやって生活しているのかがわかったのはよかったのかもしれません。 今回関連のハッシュタグ#quarantinebaking (quarantine baking) #isolationbaking (isolation baking)どちらも隔離ベーキング(直訳)の意味 今回関連の英語work from home …在宅勤務する。WFHと略されることもあるunemployment benefit …失業手当

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パン粉は英語になった?

コロッケ、とんかつ、エビフライ–––揚げ物には欠かせないパン粉。パン粉って日本独特のものだって知ってました? 私は、英語圏のレシピサイトを見て料理することがあるのですが、最近材料としてpankoと書いてあるのをよく目にします。パン粉は、西洋では同等のものとしてbreadcrumbs(またはbread crumbsの2単語。直訳:パンくず)という材料が存在しますが、どうしてわざわざpankoと書いてあるんでしょう。 色々調べてみると、「パン粉は、breadcrumbsに比べ、大きめのフレーク状でふんわりしている。揚げるとサクッとした軽い仕上がりになる」とのことです。このサイトの写真がよくわかります。What’s the Difference Between Panko and Breadcrumbs? 最初は日本食をはじめ、アジア料理に使われていたのがだんだんアジア料理以外、アジア人以外にも広まっていったと思われます。でも本当に普通の人はpankoと聞いてわかるのだろうか?そこで Is panko a common word in English now? @akikohayashi とTwitterで聞いてみたところ…もらった返答のうち、NoとYesは半々くらいでした!Yesの人のコメントとしては、カナダではよく聞く、あるいは最近とてもよく聞くようになった、という人が2人。アメリカでもレストランのメニューでよく見るという意見もありました。 都市部と田舎では認知度は全く違うかもしれないですね、panko。